こんばんは、ふくろう主です。
皆様GIGAZINEというニュースサイトをご存知でしょうか? 独自性のあるニュースを多数取り扱っていて、個性的でユニークなニュースサイト。私もお気に入りの一つなんですが、このGIGAZINEの編集部が今大変な騒動に巻きこまれているという事で話題になっています。
該当の記事はこちら↓
ある日突然自分の建物を他人がショベルカーで破壊しても「建造物損壊」にはならないのか?
https://gigazine.net/news/20190329-gigazine-destruction/
なんとも衝撃的なタイトルです。記事の中身を簡単にまとめると、このGIGAZINEが倉庫として使用している建物が、ある日突然解体業者によって取り壊されはじめたそうです。偶然現場に出くわしたGIGAZINEの編集長らが現場にきていたパワーエステート株式会社なる解体業者に中止をお願いしても全く止めてくれず、警察に連絡する事に。
解体の現場に現れた地主は土地も建物も自分のモノだと主張しています。しかし実際の登記上はこのGIGAZINEの編集長のものとなっており、不動産会社もそれを承知しながら、この編集長と連絡がつかないという理由で(この倉庫の目の前に会社の建物があるというのに)この建物を解体するよう業者に依頼したそうです。
一旦は警察の介入で工事が中断。警察に被害届を出す事になったものの、そこでも一悶着。建造物損壊罪という罪がある訳ですが警察によれば、どうも故意性、つまりわざとやっているかどうか、という部分が重要になってくるらしく、地主は自分の建物であると信じているし、解体業者は単に依頼を受けて仕事をしているだけなので、罪には問えないという解釈が成り立つそうです。
他に、色々調べていくうちに違法合法に関わらず、土地を更地にしてしまえばその名義を書き換える事ができる「滅失登記の申出」なる制度があると判明するのです。
そんな無茶苦茶な・・という感じですね。
更に後日、この解体されかけている建物に自分の所有物であるという証明に登記簿のコピーや表札、名札などを大量取り付けていたにも関わらずいつの間にか外されていて、新たな解体工事が行われようとしたり、地主さんから土地を買ったという別の「日新プランニング株式会社」なる業者が現れるなど、現在進行形で事件が続いているようです。
GIGAZINE側は徹底抗戦の構えを見せており、記事も「絶対に引き下がらない」「刑事事件になるわけがないと思ってなめてかかっているやりたい放題の連中に対抗するためにも警察・検察には全力で戦って欲しいし、戦うべきだ」という文言で締められています。ぜひとも頑張って戦い抜いて欲しいものです。
また同記事には読者にこうした地上げの手口に関して、同様の体験をしたとか、話を聞いた事のある人からの情報提供も求めています。心当たりのある方はぜひ協力してあげていただきたいと思います。
なんとも、元号も変わろうかというこの時期に、こんな昭和の地上げ屋の風景を見ることになろうとは思いませんでした。バブルの時代は色々あったように思いますが、近年ここまで強引な手法は聞いた事がありません。