こんばんは、ふくろう主です。
寝床でシネマとは、完全に入眠するタイミングで映画を見る行為。つまらなければそのまま寝れちゃう体勢の中で、こちらの睡眠時間を奪うほどの面白さを示せれば映画の勝ちだ。電気を消した暗闇の中タブレットから流れる映画と一対一で向き合う真剣勝負。そんな映画レビューをお届けします。
ネタバレするものもありますので、気になる作品がある人はご注意を。
ちなみに前回はこちら。
第9地区
やはり世の中には、まだまだ面白い映画が眠っている、感じさせる作品だった。多分あまり有名な作品ではないと思うのだが・・パッケージの感じだけを見るとやはり単純な異性人侵略ものという感覚に陥るし、オープニングのストーリーラインは確かに突如ヨハネスブルグの上空に巨大なUFOが現れる・・というお決まりのスタート。
しかしUFO結局故障してしまったのか何なのか、全くこの場から動く事ができず、UFOにのっていた宇宙人たちも降りてきてこの地区に住み着いてしまう。なんやかやで長年この地区で共存していた宇宙人を、話し合いで半ば無理矢理この地区から立ち退きさせる事になって一人の気弱な男が交渉に赴くのだが、とんでもないトラブルに巻き込まれる・・という感じのストーリー。
とにかく宇宙人もまぁ迷惑な存在という感じに描かれているのだが、それを排斥しようとする人間の姿がこれ以上ないぐらい酷く描かれていて、宇宙人側に同情してしまう。多分日本人にはまだまだ実感としてないけれども、移民問題なんかの風刺にもなってるんだろうな、と思う。
また現実の事件を扱ったドキュメンタリー風のインタビューで構成された前半と、当事者の男の視点で進む後半という映画の構造もなかなか面白い。最初のコメディタッチとは裏腹なラストも皮肉が効いている。残酷描写が結構あるので苦手な人は注意かも知れない。
スカイラインー征服ー
こちらは上記とは違って、なんのヒネリもない宇宙からの侵略者もの・・だと思われる。思われるというのは、まぁ皆様の予想通り5分ぐらいで寝てしまったからだ。オープニングの街に青白い光が降ってくるシーンなんかは、けっこう映像も美しくて引き込まれるのだが、ちょっとした日常のカップルの諍いのシーンをグタグタとやっているのを見て物凄い睡魔に襲われてしまった。 ただどうも続編があるらしくて、評判自体は悪くなかったのかも知れない。
アイ・アム・レジェンド
恐ろしいウイルスによってゾンビ化する人類、生きている人間が死滅したニューヨーク市街で犬と共に世界を救う方法を研究する一人の科学者の孤独な戦い・・といったストーリー。なんかこう、ところどころハリウッド的大味感はある(無人の街をスポーツカーで疾走して鹿をハンティングするシーンとか)ものの、面白く見れた。ただ、たぶん途中一瞬寝てるせいかも知れないんだけども、大元の事件の発生の経緯があんまり説明ないまま終わってないだろうか? 彼の孤独な戦いこそが見せ場なのであって、そこは主題ではないのかも知れないけど。
物語の中盤以降ぐらいまで、過去の回想シーンをのぞいて登場人物一人で淡々と進む構成もなかなか。とくにこう、愛犬がアレされて、アレしないといけなくなるシーンはこの映画最大の見せ場。
ただ出てくるゾンビさんたちの勢いが凄すぎて、ちょっと笑ってしまうぐらい。 静と動のメリハリが効き過ぎてて。厳密にいうと、出てくる怪物たちはゾンビとは違って死人が生き返った訳ではないのだけれども。
エヴァンゲリオン新劇場版:序
実はTVと前の映画は一応全部見ているのだが、新しい劇場版には触れる機会が今まで一度もなかった。先日アマゾンプライムでタダになっていたので、せっかくだから見てみたのだが・・TV版と話どころかカット割りだとか場面とか全く同じだったりして「もしかして自分は間違えて前の映画を見ているんだろうか・・」という疑念が最初の数十分拭いきれなかった。
ただまぁ、序盤は安定の面白さと懐かしさも相まって、非常に楽しく見れた・・のだが結局あんまり中身が代わり映えしてないので途中で思い切り寝てしまった。横に置いて比較したら多分絵はめちゃくちゃ綺麗になってると思うんだけれども。
一時沈没したものの、結局ラスト直前のヤシマ作戦のところ辺りで目が覚めて、一応ラストまで見れた。「笑えばいいと思うよ」のシーンは相変わらず良くできたお話だなぁ~と感心しながら気持ち良く眠りについた。
ベン・ハー
すいません、これ以上ないぐらい気持ち良く寝てしまいました。だって、最初の5分ぐらい全く動かない静止画で荘厳な音楽が流れるだけという荒業見せられて寝ない人います? まぁ1959年の作品という事で、当時と今とでは映画の作りとかも違ったんだろうな、とは思う。
今はもう序盤から勢いあるシーンをガンガン見せて視聴者の心をがっちり掴むのがセオリーになってるけども、 この当時は雰囲気とか凄く大事にしてたんだろうなぁ。
ただこの映画なんと222分、4時間近い超大作らしくて、多分普通に見てても寝てた気がする。