いきなり無職!

株の損失725万円を取り返そうと奮闘する無計画セミリタイア無職人間の日常

布団の訪問販売詐欺の手口は15年前からほとんど進化していない模様

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こんばんは、ふくろう主です。

 

先日知人が布団の訪問販売詐欺に遭遇したそうです。

実は主も若かりし頃に一度、布団を売られかけた経験があるのですが

その話と手口がほとんど同じでした。

 

詐欺は年々巧妙になって、驚く様な手口が話題になる事がありますが

あの界隈は、15年ぐらい経った今も全然進化していないのだと

ちょっと笑ってしまいました。

 

どんな感じだったかと言いますと・・

 

ある日の夕方、突然の訪問者がありました。

 

今では玄関のチャイムが鳴っても

セールスか宗教かNHKなので、基本的にはガン無視ですが

当時一人暮らしを始めてまだ数年目だった事もあり

突然の訪問者にも律儀に応対をしていました。

 

ドアを開けると、若くて真面目そうな青年。

先日、女性が訪問してきませんでしたか? と聞いてきます。

今度近所に店をオープンしたので何日に挨拶に伺います・・

という話をしたと思うのですが・・? と。

 

全く記憶にもないし、挨拶の予告をわざわざ個別訪問するなんて

ただの二度手間なんでは・・そんな店あるのか? 

とちょっと不審に思っていると、青年は要件を切り出してきます。

 

新しいクリーニング店のオープン記念セールで

今、布団のクリーニングを500円で行っています。

ぜひお願いできませんか、と。

 

もともと不精ものの主は

そういえば布団とかほとんど干したりとかしないんだよなぁ・・

500円でできるなら、まぁやってもらってもいいか・・

と安易にOKを出してしまいます。

 

すると青年は

 

ではですね、今から布団をチェックさせていただきますが

布団を点検する資格がありまして

綿を検査する、と書いて検綿師(けんめんし)って人がいるので

今から呼んできますね、と選手交代。

 

当時はふーん、そういうのがあるのか、と思ってましたが

この検綿師、グーグル先生でも一切ヒットしません!w

検索ボリューム0・・検綿師で検索したらこのブログが明日からトップですw

 

ま、それはそれとして、最初から二人して玄関先にくればいいのに

なぜわざわざ交代なのか・・とまたもや不審に思っていると現れました。

 

チョビひげのチ〇ピラ風の男が。

 

あれ・・これもしかしてヤバい感じ・・アカンやつ?

と思ったのですが、この人意外と態度は悪くない。

 

「ちょっと家入らせてもらうね~」

「じゃあ、布団をとりあえず見せてもらうね~」

 

など、妙にタメ口なのは気になりましたが

まぁ、悪い人ではなさそう、と様子を見ていると

布団を触りながら、色々こちらに話を振ってきます。

 

「お、すごいやん! パソコン二台もあるやん!」

「いや~、急に壊れる事もあるし、出張とかにももってくんで

 ノートとデスクトップ二台もつようにしてるんです」

 

みたいな。今思うとこちらの経済状況に

探りを入れられていたのかも知れません。

 

そんな会話をしつつ、布団のチェックを終えた男。

(といっても適当に触っていただけで、お~さすが専門家は違うな~

 みたいな動きは一切ありませんでしたが)

 

開口一番

 

「あ、この布団はもうあかんね・・新しいの買った方がいいね

 うちは布団の販売もやってるから新しいのにしよか」

 

あ・・やっぱりアカンやつやった!w

この段階でようやく騙されてる事に気付いた主。

お前、最近オープンしたクリーング屋のくせに

もう多角化経営か! とツッコミたい気持ちを抑え

 

「いやー、買い替える気はないんで

 クリーニングできないならもういいですよ」

 

早めに拒否の姿勢を示しましたが

 

「まぁまぁ、話聞いてや。

 日本のお爺ちゃんお婆ちゃんって

 腰が曲がってる人が多いでしょ。あれは布団が悪いせいなんやで。

 海外の人ってあんまり曲がってるイメージないでしょ」

 

みたいな布団ウンチクを繰り出してきます。

ちなみに、上のお爺ちゃんお婆ちゃんのくだりは

殺し文句なのか、3回ぐらい言われましたw

 

「うーん、でも最初クリーニングって話だったのに。

 なんで布団買う話になってるんですか」

 

と抵抗を示していると、男の態度が急変します。

 

「こっちはこの仕事にプライド持ってやってるんや!

 詐欺師呼ばわりするつもりか!」

 

やっぱそうきたか~!

ヤバい、ヤバい・・どうする・・

 

今でこそ苛烈なクレーム対応で鍛えた

緊急時の対処にはそれなりに自信がありますが

まだまだ当時若輩の主はびびり上がってしまっています。

 

しかし動揺を悟られては相手の思う壺・・

 

「いやいや、そうじゃなくて、お金もないですしね・・」

「金はまぁ、ローンとかあるから何とでもなる」

 

もうなりふり構わず買わそうという姿勢で

ぐいぐい攻めてくる相手に対し

必死でいや、そのー、あのー、と生返事をしつつ考えを巡らせます。

こんな押し問答がどれくらい続いたでしょうか。

当人としては一時間ぐらいやってた気もしますが

実際はもっと短かったかも知れません。

 

「で、結局買うという事でええんやね?」

 

最終的にそう凄まれたんですが

 

「じゃあ、買うか検討するから、まずは代金を明確にして。

 布団扱ってるなら、当然カタログとかあるでしょ。

 それからお宅の会社の住所とか電話番号も教えて。

 買うか決めたら連絡するから」

 

と、勇気を振り絞って抵抗を見せます。

 

すると、チ〇ピラ風の男はこちらを睨みつけるも

ここで負けてはいかん、と相手を睨み返せればいいんですが

さすがにそこまで根性はないので、天井やら足元やらに

視線をさまよわせていると

 

「こっちもそんな馬鹿にされて商売できひんわ!」

 

と捨て台詞を吐いて男は意外にあっさり撤退。

連絡先を聞いた事で、通報などのリスクを恐れたのかも知れません。

 

 

そんな訳で警戒心の無さから家まで入り込まれましたが

どうにか撃退に成功。どっと疲れる体験でした。

 

 

布団の訪問販売は、クリーニングを装って現れるというのは

覚えておいた方がいいかも知れません。

そして、必ず水際で阻止しましょう。

主のように家に入り込まれるとこまで行くと非常に厄介です。

 

知人から聞いた話も似たような点が多々あり

この手の詐欺は基本的な戦術は変わっていないようです。

みなさまも充分ご注意下さいね。

 

それにしてもこの話の冒頭の

女性が挨拶に来る予告の挨拶をしていたはずなんですが・・

みたいなくだりはどういう効果を狙っているのか未だに分かりません。

普通に考えたら、不審に思う人の方が多そうですけどね。

 

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